夏合宿レポート(2015年の夏合宿)


指導委員会  原 一浩   (参段)

 

夏合宿レポート

 2015年の夏合宿は7月25、26日の二日間、ネイパル足寄にて行われました。

 今年から一般部の参加状況を鑑み、日程が2泊3日から1泊2日に縮小されたため、集合時間を10時に早め、少しでも稽古時間の確保に努めました。また、夏合宿は夏休みの思い出の一つになると考え、稽古以外でも野外炊飯、花火なども行いました。稽古以外と書きましたが、これも稽古の一つに変わりはありません。 

1日目

 10:00集合。ほとんどの人は10時前に会場入りしていました。急遽参加出来なくなった人もおり、最終的は参加人数をネイパル足寄の担当者の方と最終打ち合わせを行います。施設使用の諸注意、師範挨拶を経て、午前中の稽古が10:30から始まりました。

 11:30まで基本稽古。先導役は崎山先生です。各30本ずつ、その間、師範が回り、注意を与えます。合宿に関わらず、稽古には筆記用具を持参し、注意された所、気がついた所を書くようにして欲しいです。

 既に道着は汗だくです。例年、夏合宿は30度超えの猛暑でしたが、今年はそれほどでもなく、比較的楽かと思いましたが、湿度が高く、いつものようにキツい状態になりました。

 11:30より少し早めの昼食。班毎に食堂に入り、特製カレーを食べます。午後からの稽古も顧みず、3杯食べた者もおりました。

 食事の後、部屋に入室し、寝床の準備等し、午後の稽古に備えます。

 13:00より帯毎に分かれて、移動稽古と型稽古を行います。基本的には昇級審査、昇段審査の内容に沿って行われ、師範はこの間も全体を見て、諸注意を与えます。

昇段審査を行ける者は夏冬の合宿か上級者合宿に参加する事が義務付けられており、未参加者は受ける事が出来ません。茶帯以上は他の色帯よりも多くの移動稽古、型稽古がありますので、熱を帯びた稽古をしておりました。

16:00よりそれぞれの帯で型の披露を行いました。その帯の代表が行うか、全員で行うかは帯によって違いましたが、それぞれ稽古の成果を発揮出来たように思います。今回は弐段以上の先生方から師範まで型を披露しました。高段者の型を見て、合宿参加者はどのように感じたでしょうか?特に演武会等でしか見る事がなかった師範や石川先生の型は、普段の稽古の賜と言わざるを得ないほどの完成度でした。

17:00より野外炊飯です。生憎の小雨のため、屋根のある炊事場で火をおこして、ジンギスカンを食べました。稽古の後、みんなで食べる肉は最高に美味しいです。

子供たちはお腹が満たされたら、花火です。手持ちの花火ですが、何故か楽しいものなのですね。  稽古の時より大きな声で盛り上がってました。これくらい稽古の時に声を出して欲しいです。

19:00より師範講話です。

講話に先立ち、大山総裁のDVDを流しました。大山総裁の偉業を知らない人も多いのかと思いましたが、意外にも知っている人の方が多かったです。しかし、牛との戦いの画像を見た人は少なかったようです。

師範講話は、「食について」でした。「東洋食のすすめ」と言う大山総裁の著書を中心に、師範が実践して来た事や体験した事を踏まえて、食べてはいけない物、注意しなければならない物、食べるべき物を示して頂きました。食べてはいけない物の一つにアイスクリームがありましたが、子供たちは風呂上がりに食べていたり、合宿終了後の師範の前で食べていたりで・・・ビックリしました。

食に対して、中国製の怪しい物も出回っておりますので、見直すべき時期に来ているのは確かなようです。

20:00より班毎に風呂に入り、22時に就寝となります。その後、茶帯以上の者は指導員会議が行われます。今回、議題はありませんでしたが、事務局から各種連絡事項、北海道大会の段取り等が話し合われました。

2日目

6:00起床で、6:30から早朝稽古です。

まずは座禅です。起きたばかりで静かになると眠くなった人も多かったのではないでしょうか?終了間際になると竹刀で背中に喝が入ります。目を閉じているので、段々と近づいて来る恐怖・・・何度経験しても慣れないと言う先輩もおります。

座禅の後は基本稽古、先導役は参鍋先生です。注意点を言いながら進行しておりました。

早朝稽古後に部屋の掃除をし、8:00から朝食。おかわり等をする者はほとんどおりません。そう、合宿の最後の稽古は組手で食べ過ぎると動けなくなってしまうので、みんなそれなりに自制しているようです。

9:00から師範稽古が始まりました。ミット稽古から始まり、軽い受け返しの後、組手になります。ミット稽古の時から体格や実力で一般、小学高学年、小学低学年の3組に分けて、小学生グループには先生方が付きます。先生方も組手が好きなのですが、合宿ではほとんど出来ません。とにかく合宿中のケガに対しては最善を尽くして、尽くしすぎはありません。個人的には普段の稽古でもケガは御法度だと思っております。中学生以下にヘッドギアを付けてもらうのもケガの防止です。付けたくないと言う者もおりますが、大人とは根本的に身体の構造が違いますので、少なくとも中学生までは細心の注意を指導者もするべきです。子供は大人のミニチュアではありません。

今回は一般のグループでは顔面有りの組手も行いました。掌底を使って軽く顔面に触れるようにするのですが、間合いの違いに戸惑う者が多かったです。

組手の最後にグループに関係なく、みんなで回って組手をしました。大人が子供の相手をするのですが、打たれっぱなしにしてはいけません。双方の稽古ですから大人はステップを使ったり、子供のスピードに合わせたりして、自分の技にも磨きをかけて下さい。

合宿の〆は恒例の千本突き!子供たちの感想文でも、これが一番キツかったとか、一番楽しかったという人気のメニューです。

今回は、蹴りも入れてみました。500本の前蹴りと先輩と先生が11人いましたので1,100本突きです。が、蹴りは師範の竹刀の洗礼を受けながらも完遂したのですが、突きでは号令が止まる痛恨のミス、最初からやり直しです。再トライでも怪しい号令がありましたが・・・最後に100本追加で勘弁して頂きました。先生、先輩方、号令は止まらずに大きな声でしっかりと掛けましょう!結局、前蹴り500本、正拳中段突き1,300本となりました。

11:45道場訓唱和で稽古が終了。

12:00に解散となりました。

今回は大事には至らなかったですが、残念ながら2名がケガをしました。

合宿を仕切る者として大いに反省しなければなりません。小さな事を放置すれば、いずれ大きな事故につながります。次回の冬合宿ではケガ防止について徹底を致します。

最後にお子様を預けて頂いた御父母の皆様、ご協力頂いた師範はじめ先生先輩各位にお礼を申し上げます。ありがとうございました。押忍。


△戻る